No.019 チンチラの冬支度どうする?
チンチラの冬支度は、暖房の設定を一つ決めれば終わる話ではありません。我が家は九州の戸建て環境ですが、地域や住環境によって考えるべき点は異なります。
ここでは、九州の我が家がエアコンを16℃に設定する現在の運用に至るまでの経験と反省点を記録します。
温度計の設置場所について
温湿度計は、冷房の時期と同じく、我が家ではケージ内でチンチラが普段休む高さに置いています。部屋の表示ではなく、実際に過ごしている場所の状態を見たいためです。ただ、数値だけで体調を判断することはできません。食欲、便、活動性、呼吸にいつもと違う変化があれば、環境の調整だけを続けず、チンチラを診られる動物病院へ相談するようにしています。
学生時代に試したホットパネルの経験
その始まりは学生時代、チンチラをお迎えしてからの初めての冬支度でうさぎ用ホットパネルを使ったことから始まります。その頃はまだ学生で正直なところ、エアコンをつけっぱなしにできるような身分でもなく、どうにかして節約しながらチンチラの暖を取る方法を探しました。
当時、チンチラ専用の用品は非常に少なく、ネットショップも今のような時代ではありません。そういったこともあって、うさぎ用のホットパネルを使ってみました。チンチラが寒ければそこに乗り、暑ければ移動する。自分で調整できるようにしたかったからです。
見事にそのホットパネルの上ですやすやと寝る姿を見て、よかったと感じました。
*ただし眠っていることが適温・安全性・健康状態の証明にはなりません。かじりによる破損や配線による感電・火災の危険があり、現在はこの方法を使っていません。
この経験は我が家の過去の記録であり、器具の安全性や適温の証明ではありません。一般的な暖房方法としての推奨ではありませんが、この経験をきっかけに、暖房アイテムを中心に考える運用を数十年続けてきました。そのなかでは、ヒヤリとする出来事もありました。
暖房器具のヒヤリハット
うさぎ用ホットパネルはプラスチック製で、かじられると穴が開く危険があります。過去に何台も破壊されました。また、温める機構上、必ず電線が存在します。電線をかじられないよう工夫して設置していましたが、過去にはそれでも引き込まれて皮膜が破れかけるなど、ヒヤリとする状態になったことがあります。強くかじられれば感電のおそれもあるため、注意が必要です。これで大丈夫だと思っても、チンチラは思わぬアプローチをとることがあるため、本当に注意が必要です。
数十年の飼育の中で環境も変わり、エアコンを併用することもありましたが、超低温時を避けるだけの利用で基本的な運用は変わっていませんでした。しかし、チンチラ専用の部屋を用意できたこともあり、エアコン一本の運用にしてみました。結果として事故によるチンチラへの影響や火災の心配が減り、コンセント周りの管理もしやすくなりました。もっと早く見直せばよかったと思いっています。
加湿器は使ったことがない
冬の環境では湿度も気になるところですが、加湿については、我が家では経験がありません。加湿器を使ったことがないため、チンチラと暮らす家庭に加湿器を勧めたり、使わなくてよいと断定したりする経験はありません。正直なところ、エアコンを入れながら加湿器を使ってもあっという間に乾燥するため、我が家では続けにくいと感じています。
静電気対策を一つ・・
チンチラの部屋におそらく塵取りを常備していると思います。だいたい小型のもので100均や300均で買えるプラ製のものかなと思いますが、この手の材質は静電気で毛がくっつき使いにくいなと感じていました。そこでブリキの塵取りを採用したところ静電気に悩まされずいい感じに使えています。
現在の我が家ではエアコン一本化がベスト。ただし、家庭によって異なる
過去に飼育していたほたてが17歳を超えた辺りから、冬場に寒がる様子を見せることがあり、暖かく過ごせる場所を増やしたことがあります。当時と現在では条件が異なるため、年齢だけで必要な温度は決められませんがいつもの様子と異なるときは、かかりつけの動物病院へ相談して対策を考えるとよいと思います。
現在の我が家はエアコンを基本にしており、パネルを併用する運用は基本的にしていません。過去に暖かく過ごせる場所を増やした経験はありますが、寒そうに見えた原因や対応の効果を検証したものではなく、一般的な方法として勧めるものでもありません。
まとめ
我が家では、安全面を考え、エアコンをベースにして、極力ほかのものを使わない方法が今のところベストとしました。個体・地域・製品条件が変わればまた正解も変わる可能性はあります。あくまでも我が家の結論ですが、何か参考になればと思っています。
よくある質問
寒そうにしていたらどうしますか?
まずはかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。我が家では過去に、寒そうに見えた時期の検証としてパネルを試したことがあります。ただし、これは我が家の環境での経験であり、チンチラが乗るかどうかを適温・安全性・病気の有無の判断材料にはしていません。
齧る子の対策はどうしていますか?
現在の我が家ではホットパネルや遠赤アイテムは基本運用にはしていませんが、使用する場合は、コードや熱源に触れられないこと、転倒のおそれがないことを確認し、現行の取扱説明書と設置条件に従います。判断に迷うときや体調に変化があるときは、チンチラを診られる動物病院へ相談してください。
参考文献・情報源
- NITE「もふもふプッシュ」にご用心
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs240328.html - Merck Veterinary Manual「Routine Health Care for Chinchillas」
https://www.merckvetmanual.com/all-other-pets/chinchillas/routine-health-care-for-chinchillas - US EPA「Use and Care of Home Humidifiers」
https://www.epa.gov/indoor-air-quality-iaq/use-and-care-home-humidifiers - SBSコーポレーション「遠赤外線マイカヒーターII」(商品紹介ページ。安全性・適合性の保証ではなく掲載事実の参考)
https://www.sbspet.com/chin/item/bihin29.html